「ガッサガサのお肌」への転身?

あまりのことに私はしばし混乱し、呆然とした。だって、ってことはこれから私、お肌のお手入れをせずに生きていくってこと? 長年の奮闘努力の甲斐あってツヤらしきものをキープしてきたつもりの肌から、いきなりガッサガサのお肌への転身?

……って、そんな転身していいのか?いやいやいいわけないでしょ。それは洋服を減らすことをはるかに超えた大転換ではないか。って言うか、それはどう考えてもやってはいけない大転換なんじゃないのか。ものを減らしてシンプルに生きていくってのはいい。どことなくカッコイイ人のような気もする。でも「お肌にまったく構わない人」ってことになると話は別だ。

『買わない生活』(著:稲垣えみ子/東洋経済新報社)

いやはやまさかこんなことになるとは。だ。会社を辞めることで収入が減り、小さな家に引っ越す覚悟はできていたつもりだった。でもまさか引っ越したくらいで、自分のお肌というかけがえのないものまで犠牲にしなければならないなどとは考えてもみなかった。

しかし入らないものはどうしようもない。なんとかこの極小の鏡裏のスペースに入るものだけで、少なくとも「ガッサガサじゃないお肌」でいることはできないものだろうか?

気を取り直して懸命に調べる。すると広い世の中にはいろいろな人がいるもので、すでにそのようなことに挑戦している方々は探せばちゃんと見つかったのである。