「天然の美容グッズ」を手作りしてみた
私が頼りにしたのは「自然療法」の本であった。身近な食べ物を使って体のさまざまな不調を治す知恵があれこれ書いてあり、面白いのと案外実用的なので、会社員時代から愛読していた本である。で、確か「美容」についても書いてあったような……と思い出して改めてページをめくってみたら、ありました! 「食べ物を利用して、防腐剤も環境ホルモンの心配もない、天然の美容グッズを手作りしてみては?」
紹介されていたのは手作りの化粧水と美容オイル。化粧水は日本酒に青梅を漬け込みグリセリンを混ぜて完成。美容オイルはごま油にレモン汁と生姜汁を混ぜる。なるほどそんな方法があるんだね。
ってことで、それを参考にアレンジしてみることにした。
化粧水は、日本酒に柚子の種を漬け込んで作ることに。以前にも一度作ったことがあり、柚子の種からトロトロ成分が出てしっとりした液体ができた。あれならグリセリンなど買わずともそのまま使えそうだ。
そしてオイルは、会社員時代に行ったスリランカ旅行で体験したアーユルヴェーダ(インド・スリランカの5000年以上の伝統を持つ健康法)で知った「ごま油のマッサージ」を採用することに。毎朝、ごま油で全身をマッサージした後にシャワーで油を流すことで、体の毒を排出する効果があるというのである。これならレモン汁など搾らずともごま油をそのまま使えるし、洗い流すのでベタつき問題もない。っていうか正確に言うとわが家はガス契約をしていないのでシャワーがなく、濡れタオルで拭き取ることにした。
ということで、我が大量のフランス製高級基礎化粧品シリーズは降板となり、時代をピャーッと何百年、何千年も遡り、この「日本酒、柚子の種、ごま油」ですべてを済ませることになったのである。
で、どうなったか。
結論から言おう。「何の変化もなかった」のである。
あれからほぼ10年経つが、肌が乾くこともないし、シワが登場することもまったくない。
いや……ひとこと言ってもいいでしょうか。
あの高級基礎化粧品シリーズは、一体何だったんだー!!