原 歩く力が衰えると、歩き方にはどんな変化が起こりますか。

町田 わかりやすいのは、歩幅が狭くなること。太ももの前面にある大腿四頭筋(だいたいしとうきん)、お尻の臀筋(でんきん)や足を持ち上げる腸腰筋(ちょうようきん)、ふくらはぎの筋力が衰えると、足を前へ踏み出しにくくなります。

原 私は普段歩く時になるべく足裏全体を使うことや大股を意識していますが、股関節に違和感がある時はうまく歩けなくて。

町田 股関節や膝関節の可動域が狭くなったり、軟骨がすり減って痛みが出たりすると、無意識のうちに歩幅が狭くなります。すると歩く速度が落ち、つま先やかかとが十分に上がらないため、わずかな段差でもつまずきやすくなってしまう。歩く時に体が左右に揺れる、上下の動きが少なくなるのも、歩く力が衰えているサインです。

原 確かに、舞台などでお年寄りを演じる時はそういう歩き方をしているかもしれません。