毎日同じ店には行かない

私は週に4〜5回はラーメンを食べに行くというヘビーユーザーであり、だからこそ「飽き」という感情を最も警戒しています。人間が何かに飽きるというのは、その対象を脳が「新しい刺激がないもの」と認識し、前頭葉の思考や探求のモードがオフになってしまった状態を示します。これは、脳がラクをしている、つまり老化に向かっている兆候だと考えられます。そのため、私のラーメン・ローテーションにおいては、どんなに好きであっても、同じ店には続けて行かないことを心がけています。

では、なぜ数ある料理の中で、これほどラーメンにこだわるのか。それは、ラーメンが持つ無限の多様性にあります。常に新しい店が誕生し、昨日までなかった味の潮流が生まれるだけでなく、地域ごとのご当地ラーメンも数多く存在し、それが旅行へ出るきっかけにもなります。

『ラーメンと健康 「炭水化物=悪」ではない』(著:和田秀樹/KADOKAWA)

今やその魅力に気づいているのは日本人だけではありません。観光庁が2025年に発表した「訪日外国人消費動向2024年次報告書」によれば、訪日外国人が「最も満足した飲食」で、ラーメンは肉料理に次ぐ第2位にランクインしています。

長年、不動の王者と思われていた寿司(第3位)を抑えての堂々たる結果です。世界中の人々が、わざわざ海を渡ってまで日本のラーメンという多様な食文化を探求しに来ているのです。