サリーも片思いしている
『小さな恋のものがたり』のサリーも内心、チッチのことを思っていると思うんですよ。それを形に表しにくい人だけれども。サリーも片思いしているわけです。
お互いの気を合わせるのはむずかしいけれど、こっちもあっちも用心しながら少しずつ階段を上がる、その感じがいいんですよね。
片思いのまますれ違うということは、好きなまま、強い思い出が残るということです。
今の人ってすぐに結論を求めるように見えますが、片思いのほうがトキメキが長く強く続いているような気がするんですけどね。
※本稿は、『ひとりを楽しむ小さな習慣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
何歳になっても、人生はまだまだ楽しめる。
これまで誰かのために頑張ってきた人へ。
これからは、自分にもやさしく。
読むほどに心が軽くなり、明日が少し楽しみになる一冊です。
出典=『ひとりを楽しむ小さな習慣』(著:みつはしちかこ/明日香出版社)
みつはしちかこ
漫画家
1941年、茨城県生まれ。幼少期から絵や詩、漫画に親しむ。都立武蔵丘高校時代は放送劇部で活躍。高校時代の漫画日記をもとに四コマ漫画『小さな恋のものがたり』を描きためて、1962 年に雑誌『美しい十代』(学研)で漫画家デビュー。同作は1976 年にミリオンセラーを記録し、1977 年に「日本漫画家協会賞・優秀賞」を受賞。2014 年、最新の『第43 集』を刊行し、50 年以上にわたる記録的ロングセラーとなる。2015年、「手塚治虫文化賞・特別賞」「日本漫画家協会賞・文部科学大臣賞」を受賞。1980 年から22 年間にわたり、朝日新聞日曜版に連載した『ハーイあっこです』(テレビ朝日系でアニメ化)のほか、『わたがしふうちゃん』(ポプラ社)、『アララさん』(講談社)など漫画作品多数。ほか、エッセイ集『ひとりぼっちの幸せ』(イースト・プレス)、『小さなひとり暮らしのものがたり』『こんにちは!ひとり暮らし』、漫画選集『ハーイあっこです傑作選――昭和の家族のものがたり』(ともに興陽館)など著書多数。