撮影:帆刈一哉
2019年5月1日に双子の男の子を出産した蒼井そらさん。それから1ヵ月弱、忙しいけれど楽しい子育ての日々を、ブログに綴っています。出産直前の弊誌の取材では、妊娠がわかったとき、喜びとともに葛藤もあったと明かしてくださいました

保育士を目指すさなか、スカウトされて

もうすぐ、双子の男の子を出産します。お腹が重くて、何もしていないのに動悸がしたり、胃酸が上がってきたりと大変です。でも、子どもは元気に動き回っている。もう愛おしくてたまりません。

もともと子どもは大好きでした。その思いが高じて、保育士の資格を取得したほどです。でも保育士の道へ進まなかったのは、街で芸能事務所にスカウトされたから。芸能界に興味があったし、勧められたのがとても綺麗なグラビア雑誌のモデルの仕事だったこともあり、ぜひやってみたかった。

残念ながら、そのときは当時の恋人に反対され断ったのですが、半年後に同じ方から再度お誘いの連絡をいただいて。すでに恋人とは別れていて自由の身、迷わず引き受けました。やる気満々で「なんでもやります! 裸でも!」って。そうしたらアダルト・ビデオ(AV)部門に紹介されたんです。(笑)

AVでも、私は構わなかった。入り口はなんであれ、そこでトップに上り詰めればメジャー・タレントへの道も開けるはず、と。AVの仕事に後ろめたさがなかったと言えば、嘘になります。公の場で、恋人でもない男性との絡みを晒す仕事。私自身が受け入れても、私にとって大切な家族や友だちを傷つけないとも限らないのですから。

ただ、やるからには「どうせ、お金のため」「単なるセックス好き」などと揶揄(やゆ)されるのだけはゴメン。「後悔したら負け」と、丁寧に仕事をこなし、一歩ずつトップを目指そうと決意しました。その思いからブレることなく続け、お陰様で着々とファンが増えて、海外でも認めていただけるようになったんです。

夫と出会ったのは、デビューから13年目、10年来の友だちである歌手のAZUと楽曲のコラボをしたとき。彼がAZUのライブDJをしていたのがきっかけで知り合い、家が近かったこともあって飲み友だちになったんです。