20年には『コトバノケイコ』という本を執筆しました。若い頃の私は海外に目が向きがちでしたが、結婚して日本の国技や伝統文化に携わりながら生活してきたことで、日本文化や日本語、日本人の心に興味が湧いてきて。

自分が気になる言葉、好きな言葉の語源や意味を調べて考えを掘り下げてノートに書き留めるのが習慣になっていたのです。親しい編集者にお話ししたら、「面白い」と興味を持ってくださって、このたび上梓することができました。

河野景子さんの著書『コトバノケイコ』学研プラス

気がつけば、私も50代半ばを過ぎました。とはいえ、いくつになっても、何事もあきらめたくない。私がそう思うのも、素敵な70代の女性のお友だちが大勢いるからです。バリバリのキャリアウーマンもいれば、趣味やお孫さんの世話を楽しんでいらっしゃる方もいる。生き方は違っても、どなたもキラキラ輝いているんですよ。

その方たちに共通しているのは、それぞれに大変なご苦労を経験しながら、40代、50代、60代を全力で生きてこられたこと。だからこそ、70代の今、人一倍輝いているんですね。

輝くためには影が必要です。影が暗いほど、光はいっそう輝きを増していく。今がどんなにつらくても、それはこの先、自分が光り輝いていくために必要な時期なのだと思えば、どんな苦労だって乗り越えられます。

今の私があるのも波瀾万丈な時期を経験したおかげ。この先はとことん自分らしく、肩ひじ張らずに自然体で生きていけたら幸せだと思っています。