「どこ見てんのよ!」が生まれたのは……
IMALU そこから売れるまでどのくらいかかったんですか?
青木 4~5年かな。今考えると短いけれど、先が見えてなかったからすごく長く感じたし、不安だったなぁ。つき合ってる人とは別れちゃったし、お金はないし、借金は膨らんで行くしで追い詰められて、「もう売れるしかない」っていう状況。それなのにネタは書けなくて。
IMALU 「どこ見てんのよ!」のネタはどこから生まれたんですか?
青木 ……よくできてるよね?(笑)あれは当時の私をすごく上手く表現していて、「自意識過剰で被害者意識が強い」っていう当時の自分に合った心の叫びだったのよ。
IMALU なるほど。リアルに感じたことをネタに吐き出していたんですね。
青木 本当はあんなにずっと怒っている人間ではないんだけど、「(あなたは)よくわからないところで怒る」って人から指摘されたことがあったから、それをデフォルメしてみようと。
IMALU 確かに(テレビでは)いつも怒ってる、というイメージありましたね。
青木 本当にね、当時は疲れましたよ。そして親が教師だったから、バラエティに出ることをとても嫌がっていた。IMALUちゃんのところは、ご両親、(明石家さんまさんと大竹しのぶさん)は、芸能界に入ることを嫌がらなかった?
IMALU うちの母は「好きなことやっちゃいな」って感じで、むしろサポートしてくれましたね。でも、父と母の名前は本当は言いたくなくて、ただ映画が好きで音楽が好きでそれにまつわる仕事がしたかっただけなんです。
私の場合はありがたいことに、デビューに向けてプランニングしてくださる方がいて、雑誌の連載を始めて、ファッションページにも出てみようってことになりました。そしたらデビューの時に突然「モデル」って報じられて、ビックリ。青木さんが芸人志望って紹介されて驚いたのと一緒で、「私、モデルなの?!」ってなりました。
青木 お母さまに、お仕事の相談とかするんですか?
IMALU 照れくさいのであまりしないですね。ちょこちょこ会ってはいます。犬がいるので、母に預けたりとか。