大河ドラマの撮影現場は、ちゃんと8時間のターンオーバーの時間をとるなど、国際的なスタンダードを意識した進行がなされています。演者、スタッフを問わず、良い仕事をするために人間として必要な休息が、ちゃんとスケジュールの中に組み込まれている。

質の高いコンテンツを作るには、こういうベースの部分が大切なんだなとあらためて気づかされました。日本国内で、一体どのようにしたら合理的に撮影が進められるかを考えた時に、ひとつのお手本になる良い現場なのではと思っています。

五代友厚は「西の五代、東の渋沢(栄一)」と呼ばれ、日本の近代化のなかで両極の役割を果たした男。『青天を衝け』では、朝ドラの時よりもその部分が明確に打ち出されているような気がします。

新しい時代を作るため、同じビジョンを持った者たちが違う環境で切磋琢磨し、互いに競い合い、高め合う。それを担っているのが五代友厚というキャラクターなのかなと、現時点では理解しています。

やりがいのある役をいただけたことに感謝していますし、今後どのように話が展開していくのか、僕自身ものすごく楽しみです。毎回毎回「いいシーンばかりだなあ」と感じ入りながら演じていますので、ぜひご覧ください。