愛用の電動アシスト付き自転車で、富士山5合目まで富士スバルラインを駆け上るヒルクライムにも挑戦(写真提供:益子さん)

頼れるところは頼って、楽しんだほうがいい

そして、50歳を過ぎて心臓の病気が見つかったことで、自分自身のストレスと向き合うことになった。自分のために改めて学び、知識が身につくと、自分をコントロールできる自信がついて。それが安心や体の健康にも繋がるのだと、ようやく実感としてわかるようになってきました。

今は、無理して頑張る人から、肩の力が抜けた人に変わってきているのではないかな。以前は人から頼まれると無理をしてでも引き受けてしまうタイプでしたが、近ごろは身に余ると思ったらほかの人を紹介できるようになりました。

趣味の自転車も、夫が電動アシスト付きのマウンテンバイクをプレゼントしてくれたので、変わらず楽しめています。「元アスリートなのに、電動に頼るなんて邪道だわ」と思ってしまうのがかつての私。それが「頼れるところは頼って、楽しんだほうがいいんじゃない?」と考えられるようになった。これ、すごい進歩です。(笑)

55歳、これからやりたいことがたくさんあります。その一つが、威圧的な指導が根強く残る日本のスポーツ界を、現場から変えていくこと。私はバレーボールが嫌いになってやめてしまったけれど、バレーがなければここまで成長できませんでした。だからこそ、少しでも役に立ちたい。その夢を叶えるために、まだまだ健康でいないといけないなあと思う日々です。