素敵な歳の重ね方をしている女性は「お嬢さん」

以前、『おもいッきりテレビ』をやっていた時、スタジオ観覧の席にいらっしゃる高齢のご婦人を「お嬢さん」と呼んで、「どう見てもお嬢さんじゃないのに、なんて嫌みなんだ」とヒンシュクを買ったことがありました。

でもね、上品で、毅然とした雰囲気が漂っているご婦人だったので、自然と「お嬢さん、どちらからお見えになったんですか?」という言葉が出たんです。今でも、素敵な歳の重ね方をしている女性は、僕にとって「お嬢さん」です。

50代の女性は50代の、60代は60代の、そして70代は70代の、その年齢なりの素養があり、色気が滲み出るもの。男はみんな若い女性が好みのように言われるけれど、そんなことはないですよ。

僕くらいの年代だと、人生について語りあえる経験があって感性も近い。そんな女性だと安心して寛げるし、ぜひお近づきになりたい、一緒に食事をしたい。そう思って同世代の女性を見つめている男性は多いのではないでしょうか。

「もうこの歳だし」「そういうのは卒業」なんて言わないでほしい。『婦人公論』の読者世代だと、まさに人生これから。「もう……」じゃなくて、「もっと」です。

あらためて、みなさんに言いましょう。「あなた、男たちに見られていますよ!」「狙われていますよ~!」。その意識があれば、いくつになってもその年齢に応じた魅力が輝き、人生は楽しいものになる。

終活なんて、考えなくてもいい。終盤戦に向かうなか、人生の「珍プレー好プレー」はまだまだこれから。僕だって、妻への想いはさておき、素敵な《お嬢さん》との出会いを期待しつつ、毎日、歩くトレーニングに励んでいるんだから。(笑)