人前で話すのが苦手
2次試験の声楽。
間違えてるだろうなと思いながら、とにかく堂々と歌いきり、
奇跡的に無事クリア!
さあ残すところは最終面接です。
人前で話す事を何より苦手としている私は、実技の試験とは違う緊張で押しつぶされそうです。
周りの受験生たちは、みな洗練された都会の人に見えてしまう。
田舎から出てきた娘とバカにされたくない一心で、なぜか見栄を張ろうとする私。
試験会場には、1学年上の「本科生」がお手伝いにきています。
緊張している私を見て「緊急してる?大丈夫?」と声をかけてくださいました。
当時、「都会の女はこう答えるのがカッコいい」と思い込んでいた私は
「えぇ」と答えようとします。
ところが、自分が思った以上に緊張していたらしく、声より先に息が漏れ…
「へぇ」
へぇって………ザ・田舎者丸出しです。
声をかけてくださった本科生には大笑いされ、私も爆笑。
おかげで緊張も溶け、面接もなんとかクリア。
合格発表で自分の番号を見つけた時は、本当に嬉しかったです。
「へぇちゃん、おめでとう!」
校舎に入る時、本科生の方に笑顔で迎えられました。
へぇちゃん、舞い上がりすぎてお受験やこのあたりの記憶は途切れ途切れ…。
弱気になったり強気になったりと、何かと忙しい精神状態でありました。