【水虫】

室内で裸足で過ごすことが多い日本人に身近な病気が水虫。白癬菌(はくせんきん)という真菌(カビ)の一種が原因の感染症で、床やスリッパ、バスマットなどを介してうつるため、家庭内のほかジムや温泉など公共施設での感染リスクが高いといえるでしょう。また、男女問わず年齢が上がるにしたがって増え、高齢者施設では感染者が非常に多くなっています。

大きく分けて爪白癬と足白癬があり、爪が分厚くなる、爪が白く濁る、指と指の間がジュクジュクするなど皮膚の変化と、かゆみが起こります。毎日、指の間をしっかり洗って乾かすことが水虫の予防に。それでも水虫になってしまったときは、真菌が完全に死滅するまで、処方された薬を必ず指示された期間塗り続けましょう。

 

不安を感じたら足の専門医に相談を

このほかにも、全身の疾患が原因で足にトラブルが起こることがあります。その代表的なものが糖尿病です。糖尿病を発症すると足の皮膚の免疫力も弱くなるため水虫になりやすいのです。また、小さな傷ができたことに気づかず放置しそこから細菌感染が起こり、足を切断するような深刻な事態になってしまうことも。ほかにも、足の冷えやしびれは心臓や脳血管の動脈硬化を予測する因子の一つになっています。

欧米では「足病医学」(ポダイアトリー)といって、足を一つの臓器と捉え、皮膚や筋肉、血管、神経、骨などを複合的に診て、不具合の原因を根本的に解決する診療体制が整っています。私はこの「足病医学」に注目して足の専門病院を設立しました。

足のトラブルも症状が軽いうちは、毎日ある程度の距離を歩く、足をしっかりサポートしてくれる靴を選ぶ、ストレッチや筋トレを行うなどのセルフケアで症状は改善できます。

しかし、年齢とともにトラブルの頻度が増えて、症状も深刻化しますので、不安を感じたら放置せず、足の専門医に相談してみることをおすすめします。足を守ることは、健康寿命をのばすことにつながると理解し、行動に移すことが、あなたの今後の人生を大きく変化させると確信しています。