先輩達の背中がその重みを語る
では何をもって完成した男役とするのか。
それは、男役の背中だと思います。
黒燕尾やスーツの着こなしが板についてきた男役の背中に、
男役10年の重みは現れるのではないかと。
自分の背中は見えませんが、
たくさんの先輩達の背中がその重みを語っていました。
最初の頃はわけがわからず、うまくいかないことだらけでした。
自分の顔を知る旅も思いのほか長旅で、
金髪も馴染むまでに時間がかかりました。
憧れる人を研究し、実戦練習をひたすらやっているうちに、
いつの間にか私は男役になっていました。
男役10年の倍の時間を宝塚で過ごし、
退団して今8年の歳月が流れました。
退団した今も「男役10年」で学んだきたものがしっかり身についていて、
女性の引き出しがないことに、退団して気づきました。
女性を取り戻すにはここからあと何年かかるのでしょう?
いまだにスカートは一枚も持っていませんし、
男役21年の重みを私の背中が語ってくれています。
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