そこはかとない滑稽感がポイント
小林 では、本日2つめのお題に移りましょうか。こちらは季語ではなく、「笑い・笑顔」に関すること。
宇多 俳句の笑いというのは、ゲラゲラじゃないんです。なんとなく、ふふ~んとおかしい。
小林 笑わそうと思ってつくった俳句って、とられないですよね。悲しいことに。
宇多 そこはかとなく滑稽感を出すのが俳句のセンス。
南 あはは、でも、できれば笑わせたいんだなァ。(笑)
小林 「春の昼」が2人いますよ。
宇多 これ、すぐわかるじゃない。私は、「猫好きの2人」の真ん中に座っているんだから。
小林 そうですよね。じゃあ、「七福神」と「鯛焼き」、どちらが私だ思います?
宇多 聡美さんが「鯛焼き」で、南さんが「七福神」ですね。
小林 そのとおりです。伸坊さん、〈漢字攻め〉ですね。
南 漢字で密になってる。(笑)