『牛すね肉の赤ワイン煮込み』(撮影:木村拓)
『婦人公論』(3月号)の料理連載「お料理歳時記」では、「ごちそう煮込み料理」を特集! 材料をオーブン調理可能な鍋に入れ、一度コンロで煮立てるだけ。あとはオーブンにほったらかしておけば、おもてなしにもぴったりな煮込み料理の完成です。手間ナシ・失敗ナシ・プロ級においしいメニューを上島亜紀さんが紹介します(撮影=木村拓 スタイリング・構成=関澤真紀子)

ワインの酸味と風味が肉を引き立てる
「牛すね肉の赤ワイン煮込み」

《 材料(4~6人分) 》

・牛すね肉…800g~1kg
・玉ねぎ…1個
・セロリ…1本
・トマトの水煮缶(カットタイプ)…1缶(400g)
・赤ワイン…500mL
・にんにく…2片
・ローリエ…1枚
・バター…15g
・小麦粉…大さじ2
・塩、黒こしょう(粗びき)…各適量

・付け合わせ
 玉ねぎ…4個
 クレソン…適宜

《 作り方 》

(1)牛すね肉は目立つ筋にしっかり切り目を入れ、塩小さじ1/2、黒こしょう小さじ1/2をすり込んで10~15分置き、小麦粉大さじ2をまぶす。

(2) 玉ねぎ1個、セロリはそれぞれみじん切りにし、にんにくは縦半分に切って芽があれば除き、叩いて潰す。オーブンを180℃に予熱する。

(3) 厚手の鍋にオリーブ油大さじ1と(2)のにんにくを強めの中火で熱し、香りが立ったらにんにくを取り出して(1)を入れ、表面を焼きつける。両面に焼き色がついたらいったん取り出す。

(4)(3)で取り出したにんにく、(2)の玉ねぎ、セロリを入れ、鍋底の焦げをこそげるように炒める。全体に油がなじんだら赤ワインを加え、煮立ったら(3)の牛肉を戻し、ローリエ、トマトの水煮、かぶるくらいの水(約200mL)を加えて強火にする。再び煮立ったらアクを除いて火を止め、落とし蓋と鍋の蓋をして180℃のオーブンに入れ、1時間30分煮込む。付け合わせの玉ねぎは、皮付きのまま鍋の横に置く。1時間ほど焼き、上からあめ色の焼き汁が出てきたら取り出す。

(5) 鍋を取り出し、牛肉に竹串を刺してスッと通れば完成。ソースのとろみが弱ければ、落とし蓋をして180℃のオーブンに再度入れ、好みの濃度になるまで20~30分煮込む。最後に塩、黒こしょうで味を調え、バターを加えてひと混ぜする。

(6) 器に盛ってクレソンを飾り、(4)の玉ねぎを添える。


本誌では鶏肉とカリフラワーのクリームカレー煮込み、塩豚とレンズ豆の煮込みなど5種のレシピを掲載しています!

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