練習前に準備をしなければいけないのは、主に3つ。心臓と筋肉と関節とのことで――(写真提供:photoAC)
練習中の水分補給禁止など、理不尽と言える常識もあった時代に比べ、ずいぶん改善されたイメージのある部活動。しかし、青山学院大学を箱根駅伝優勝に導いた立役者の一人でフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一さんは「部活動のトレーニングの中には危険なものが残っている上、意味のあるケアも不足している」と言います。特に、試合や練習前のウォーミングアップにはもっと気を配るべきだそうで――

トレーナーが考える意識するべき点

Q 練習前の準備運動は何をすればいい?

A
 アキレス腱伸ばしなどの柔軟体操

ゆっくりとジョギング

 

正解はB 心臓、筋肉、関節の準備をするのがウォーミングアップ

みなさんは、練習前の準備運動でどんなことをしているでしょうか。私たちトレーナーが考える「ウォーミングアップ」とは、競技を行うための体の準備をすることです。

もう少し具体的に言うと、練習前に準備をしなければいけないのは、主に3つ。心臓と筋肉と関節です。普段の準備運動でこれらを意識できているでしょうか。