健康のためには我慢は禁物

安藤 私ね、「これからの人生はわがままに生きよう!」と思っているんです。

高尾 今まで頑張りすぎましたからね。(笑)

安藤 この先、元気に過ごすにはどうしたらいいかを考えた時に、問題は夫(俳優・映画監督の奥田瑛二さん)だなと気づいたんです(笑)。なにしろ典型的な昭和の亭主関白。仕事を終えて、急いで帰って食事の支度をしていると、その傍らで夫はビールを飲みながら夕飯ができるのを子どもみたいに待っている。これはおかしい! と。

高尾 ほんと、そうですよね。

安藤 このまま夫の面倒を見続けていたら私の70代が潰されると思って、今、我慢をしない練習をしているところです。

高尾 どんなふうにですか?

安藤 「明日の朝はゆっくり寝たいから、悪いけど、起きたら自分のことは自分でやってね」と宣言するんです。それなのに、朝7時前に目覚めちゃって……。でも、「もう一回寝よう」と二度寝するようにしています。

高尾 夫の再教育ですね(笑)。心の健康のためには我慢をせず、好きなことをするのが一番。そうすると、脳内から幸せホルモンや心を安定させるホルモンが出るんですよ。

安藤 コロナ禍の前は、麻雀女子会が最高のストレス発散法でした。でもそれができなくなり、最近見つけた楽しみは「ひとりディスコ」。夜中にひとりで、青春時代に好きだったロックを流しながらツイストを踊っています(笑)。先生とお話ししていて、運動を始めたいなと思いました。おすすめはありますか?

高尾 私はヨガが好きで長く続けていますから、ヨガを推奨します。筋肉と自律神経を同時に強化できますよ。

安藤 やってみたい! 今度教えてください!