疲れ果てた仕事帰りにはナンパや尾行をされ

仕事終わり、疲れて帰路についていると、暗闇から急に男性が現れ、何やらこちらを見て口を動かしている。イヤホンをしているので聞き取れず、無視して歩き続ける。すると、目の前に立ちはだかり、「ねぇ!聞えてるの??」と大きな声で言ってくる。
朝早く起き、片道1時間半かけて仕事に行った帰り、正直応答する気力も残っていない。
いきなり進路を遮って来たり、しつこく話しかけてきたり。

こういうのをナンパと呼ぶのだろうけれど、こちらからすれば怖く、迷惑でしかない。
私はいわゆる女性らしい容姿ではない。身長も高いし、仕事の時はとても地味な服装をしていて、化粧っ気もない。
そんな私に絡んで来る人は何を見ていて、何を求めているのか。得体が知れず、ただただこわかった。
(もちろん、どんな容姿でもどんな服装でも、なれなれしく声をかけていい理由にはならない)

そして昨年、駅から家に帰る途中、ドラッグストアに寄った時だ。
その時は友人と出かけた帰りで、メイクや服装に気合を入れていた。
店内でいきなり、5~60代の男性に話しかけられた。
満面の笑みを浮かべ、終始ニヤニヤしながら、「ねぇ、おめかししてるの?」と聞いてきた。

「脚出して、いいねぇ」

さすがに「は?」と思って、一瞥して別の棚に回り込んだ。
しばらく商品を見て、棚の突き当りに行った瞬間、先ほどの男性がバッといきなり目の前に現れ、立ちはだかった。
え?まさかずっと待っていたのか?一気に鼓動が早くなり、背中がスーっと冷たくなる。
急いで外に出るも、なんとしばらく付けてきた。

(写真提供◎写真AC)

半ばパニックになり友人に連絡すると、家までの道がバレたら非常に危険だからなんとか巻け、と言われる。
家までの一番近い道を諦め、迂回して、必死で走って逃げた。
家に帰ってもしばらく、鼓動が鳴りやまなかった。
恐怖で手が震える。

どうしてこんな思いをしなければならないのだろう。