コロナ禍以降、不安やストレス、運動不足などもあって、不眠で悩む人が増加したと言われます。一方、睡眠はその日の体調やメンタルなど、きわめて個人的なものにも左右されるため、一般的な「睡眠術」「睡眠法」ではなかなか対応できないと主張するのが順天堂大学医学部教授の小林弘幸先生と上級睡眠健康指導士の三輪田理恵さんです。今回、特に「快眠を妨げる二大NG行動」というスマホとSNSについて、その対策を教えていただきました。
寝る前のスマホはよくない、と分かっていても
寝る前のスマホはよくない……恐らく、一度は耳にしたことのあるフレーズですね。
寝る直前まで布団の中でスマートフォンのゲームやSNSを見て、アラームをセットし、そのままスマホを枕元において寝る。毎晩、このような生活をしている人も多いのではないでしょうか。
アラームをセットするだけ、本当にそれだけなら、さほど問題にはなりませんが、一度見始めると、止まらなくなるのがスマホの特徴。
SNSを覗いて、ニュースを見て、動画を検索して……と、気がつくと10分、20分、時間がどんどん過ぎて睡眠時間も削られてしまいます。
また、スマホのブルーライトが目から入ると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制してしまいます。寝る前に、パソコンを触っているという人も同様です。