雨の中、探しに行かない飼い主はいない

「ねこ物件」の脚本を書かれた綾部監督は、猫好きだけれども猫アレルギーで猫を飼った経験がない方でした。だからというわけではないのですが、自分は猫と暮らす者として、より作品がリアルになるように、細かいアドバイスをさせていただきました。

例えばドラマ台本の中にあった、雨の日に行方不明になった猫を次の日探しにいくというエピソード。これについては、雨の日に自分の猫が家を出て、探しにいかない飼い主はいないと思ったので、台本を書き換えていただき、雨の中探しまわる撮影をしました。

あとは「ねこ物件」には、人間と猫の共通のご飯、主に魚と味噌汁が登場するのですが、これにある日ネギが入っていたので、変更していただきました。猫を飼っている方なら「ネギ」は猫の命取りになるので、みんな気をつけていますよね。それから、インテリアは、あまり観葉植物を置かないようにお願いしました。引き倒して葉を食べたら有害というものもあり、猫との暮らしではなかなか難しいんです。自分も頂いた花束はリビングに飾りたいところを我慢して、猫が入らないトイレに飾って、猫ファーストで生活しています。

優斗とチャー(C) 2022「ねこ物件」製作委員会