放置され続けていた心の荷物が片付いたら……

傷つく覚悟を決めたら

私はやはりものすごくショックを受けていた。自分が思っている以上に。よし、それを受け入れ、味わうぞ。傷つく覚悟を決めた。

オンラインカウンセリングが終わったあと、じっくり傷つきを味わってみた。痛い、痛いな〜。こんなはずじゃなかったなぁ〜。泣きたいなぁ〜。本当はこうなってこうなってこうなりたかったんだよなぁ〜。そうならなくてみじめだったなぁ、恥ずかしかったなぁ。

ただただそんな自分に寄り添ってみたら、案外もうすでにわかっている感情ばかりで、それを10分の1くらいに薄めて飲んでいただけで、普通に飲んでも飲めるじゃんって感じだった。

すると次第に「そうならなくてみじめだった」の「そう」の部分はなんだろう?と気になってきて「私はどうなりたかったのか?」と、もともとの想定に視点が移っていった。

ここ数か月「私はどうせダメだ」に消されていた構想がどんどん復活してきて、あっという間に「やるぞ!」と熱意がみなぎってきた!

 

※本稿は、『いつになったらキレイになるの?~私のぐるぐる美容道』(扶桑社)の一部を再編集したものです。


いつになったらキレイになるの?~私のぐるぐる美容道』(著:田房永子/扶桑社)

35歳、鏡を見るのがしんどくなった。子どもを生んで、年齢を重ねて、見た目がどんどん変わってきた。
「キレイにならなきゃ! 」
一念発起して挑んだ、断食道場、加圧トレーニング、エステ、パーソナルカラー診断etc.…。ぐるぐる悩んで、さまよって、「キレイ」を探す旅のゴールはどこに?

「ESSE」で大好評を博したコミックエッセイに、その後のエピソードを、イラストコラムとして大幅加筆。清水ミチコさんとのスペシャル対談も収録。