オシムさんが関わってくださったのは本当にラッキーだった
かつてオシムさんが代表監督を務めていたユーゴスラビアのチームには有名スター選手がズラリと揃っていました。
オシムさんがそうしたスターたちに「水を飲む」だけでなく、「水を運ぶ」ことを求めたというのは有名な話です。
常に注目されるフォワードの選手であっても、彼らだけでは試合に勝つことはできない。攻めと守りの間で動き、献身的に周囲をサポートし、絶えずボールを拾いパスを出そうとする人が必要だ。そうした役割がサッカーにはとても重要なのだ、ということを指摘した言葉だと思います。
ワガママなスター選手たちに「水を運ぶ」意味を理解させ浸透させることができたのは、まさにオシムさんのリーダーシップの力でしょう。
そんなオシムさんが日本のサッカーに直接関わってくださったことは、本当にラッキーでした。