（5ページ目）ジェジュンが『徹子の部屋』に出演、下積み時代を語る。自身のドキュメンタリー映画に「ここまで言っちゃったのか」と後悔も『ジェジュン：オン・ザ・ロード（原題：「ON THE ROAD an artist’s journey」）』公開時インタビュー｜連載

『ジェジュン：オン・ザ・ロード』より　（ｃ）STORY WORKS

「今は皆さんの前で裸になっている気分です」

最後に、ジェジュンからファンに向けてメッセージをいただいた。

「皆さん、会いたいですね、本当に。映像を通してご挨拶をする時に、いつも『まだ僕のことを知らない方々に知っていただけたら嬉しいです』というメッセージを伝えてきました。この映画のおかげで、たくさんの人にご挨拶できるのは嬉しいことですし、今日のインタビューに集まってくださった皆様にも感謝しています。

正直に言うと、今は皆さんの前で裸になっている気分です（笑）。本人としてはすごく恥ずかしいのですが、監督がとてもきれいな映像を撮ってくれたおかげで、素敵な作品に仕上がったと思います。皆さんに観ていただけたら嬉しいです」

本誌が前回ジェジュンを取材したのは、2009年の5月の終わり頃（『婦人公論』2009年7月22日号掲載）のこと。5人グループでの取材だった。筆者の取材メモには、ジェジュンの印象を「とても朗らか。言葉を選んで、ゆっくり、ていねいに話す人」と記してある。その撮影の合間に、ジェジュンが人気アニメの主題歌を口ずさむとそれが徐々に広がり、最後は全員で大合唱、という出来事があった。いまでも筆者には忘れられない光景だ。

映画のなかで、イ・ジェハン監督から投げかけられるごく私的な質問に、戸惑いつつも真摯に答えていくジェジュン。なかには生涯、心に秘めておきたかったエピソードもあっただろう。試写を観ながら、彼の誠実さに胸を打たれた。

今回、母国語ではない日本語で、しかもリモートという難しい環境でインタビューをやり遂げてくれた彼に、感謝の気持ちを伝えたい。