組長ではない自分に戻れる瞬間
中詰で、トップ娘役の愛希れいかさんが踊る後ろで踊らせてもらっていたのですが、
振り的にアイコンタクトが難しい振りなのに、無理矢理にでも目を合わせてくれる目線も嬉しくて。
チャーミングでかわいらしい我が娘。
思いもひとしおでした。
祭りのような1日はあっという間に過ぎていきます。
宝塚の正装紋付袴に着替え、最後の大階段を降ります。
そして、同期からと組からのお花をもらい、皆様に最後のご挨拶をします。
わざわざ同期からお花をもらう事の意味が、この日初めてわかったような気がしました。
「なほった 頑張ってね」
あえて昔のあだなで呼んでくれた水夏希さん。
「見守ってるよ。また後でね」
優しく声をかけてくれた立樹遥さん。
緊張が少し和み、なんだか安心できました。
最後のご挨拶の前に一呼吸できて、組長ではない自分に戻れる瞬間でした。