出産後の記念撮影(写真:著者)

リモート勤務と時差出勤を組み合わせることに

この際、育児休暇を取ろうかとも思った。会社の制度上は、たとえ高齢パパでも取れる。

しかし、いや待てよ。この先、息子の学資などを稼ぐために、70代まで働くことは覚悟している。これが20代、30代のパパなら、一時的に収入が落ち込んでも挽回できるだろう。だが、私の場合、稼げるうちに1円でも多く稼いでおかないとなあ、という銭勘定が頭をもたげる。「体力」と「収入」の2語が体じゅうを駆け巡った。

こういうことを「不幸中の幸い」と言うのははばかられるが、コロナ禍にあって、会社はリモート勤務を全面的に推奨していた。これは我が家にとって、絶好の機会だ。上司に願い出て、リモート勤務と時差出勤を組み合わせることにした。

朝は育児をしながら、合間にオンラインで仕事をして、妻の体の負担にならない午後にバトンタッチ。会社に顔を出さないと片づかない案件をさっとこなす目論見だ。そんな虫のいいことができるだろうか。いや、やってみるしかない。あわただしい午前中のスケジュールはざっとこんな感じ。