『舞いあがれ!』

10月3日から放送中の『舞いあがれ!』も家族愛がテーマの1つ。14年前に駆け落ちし、故郷の長崎県・五島列島を離れた岩倉めぐみ(永作博美)とその母・才津祥子(高畑淳子)を和解に導いたのは内気な小学3年生の少女・舞(幼少期・浅田芭路)。めぐみの娘で主人公だ。

『舞いあがれ!』メインビジュアル

舞は原因不明の熱により環境を変えることを医師に勧められ、大阪・東大阪市から五島にやって来た。舞の存在がなかったら、めぐみと祥子が会う機会はなかっただろう。子供の存在が壊れた親子関係を修復するというのは世間でもある話だ。

舞は祥子と暮らすようになる。すると祥子は生き生きとし始めた。舞は世話を焼かせるだけの存在なのに。家族の力は大きい。

脚本の大半を担当している桑原亮子氏(42)の表現力には目を見張る。めぐみと和解する前の祥子の孤独や迷いを2枚のばらもん凧で表現し切った。