震災がどう関わるのか
このドラマには、ほかにもテーマがある。それは「居場所や役割は誰にもある」ということ。普通というものに居心地の悪さを感じる舞の幼なじみ・梅津貴司(赤楚衛二)にもあるはずだ。無論、舞にも。
それがパイロットとは限らない。最終回まで残り3カ月。まだ半分が過ぎたばかり。桑原氏は舞にどんな居場所を用意しているのだろう。
物語ではリーマン・ショック(2008年9月)が描かれ始めた。その次には日本人の誰もが忘れられない東日本大震災(2011年3月)が起きてしまう。心優しい舞がどう関わるのか。
阪神・淡路大震災(1995年1月)は省略されたが、東日本大震災は描かれるに違いない。12月19日放送の第56話で伝えられたとおり、航空学校の分校は仙台にあり、舞が青春期を送った街が被災するのだ。
大震災はおそらく、舞の人生のターニングポイントに加わる。