定番ジャンルとして定着したラブコメ
ドラマ制作会社が次に目を付けたのが「ラブコメ」である。
とくに日本では、『ガラスの仮面』や『キャンディ・キャンディ』など、恋愛要素のある少女漫画の人気が70・80年代に高まっていた。
当時それらの読者だった層は、ちょうど韓国ドラマのファン層と重なる。
ラブストーリーと並んでラブコメの韓国ドラマが続々と輸出された結果、韓国ドラマ離れを防ぎ、韓国ドラマの定番ジャンルとして定着させることができた。
代表作品は、『フルハウス』『私の名前はキム・サムスン』『宮(くん)Love in Palace』である。
一方で中年女性を中心とした韓国ドラマのファン層を、老若男女を問わず幅広い層に広げていくことも課題だった。