風吹ジュンさん「勇気も大事、行動力も大事、遊び心も大事。そして何より、自分の変化を楽しもうという心の余裕が大切」(撮影:篠山紀信)
2023年3月8日の『徹子の部屋』に風吹ジュンさんが登場。小学生の頃に両親が離婚して以来、50年以上会っていなかった父親との再会。母の介護や、米国在住の娘・孫との交流など家族について語ります。それに合わせ、孫ができても「おばあちゃんらしく」はならない理由や、老いとの向き合い方について語った『婦人公論』2021年7月13日号の記事を再配信します。風吹さんが表紙で登場する『婦人公論』2023年4月号は3月15日発売です。

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『婦人公論』2021年7月13日号の表紙は女優の風吹ジュンさんです。明るい笑顔が印象的な風吹ジュンさん。心地よく生きるために、常に自分自身をアップデートすることを心がけているそうです。発売中の『婦人公論』から記事を掲載します。(撮影=篠山紀信 構成=丸山あかね)

ベランダにやってくるメジロの餌づけに成功

前回『婦人公論』に登場したのは2020年の夏、一度目の緊急事態宣言が解除されたタイミングでした。自粛期間中、家で飼っている1000匹のメダカの世話をするのが楽しかったという話をしましたね。実はその後、ベランダにやってくるメジロの餌づけに成功。これがまたとっても可愛くて、癒やされています。

幼い頃、母がよく「餓鬼道さん、おあがりやす」と言いながら庭先にお米を撒いていたので、私も自然とそうするようになりました。いろいろな鳥が来ているなぁと思ってはいたのですけれど、ある朝、番(つが)いのメジロが来てくれていることに気づいて。

林檎を半分に切って立てておくと、嘴でつつくようにして皮と芯だけ残して綺麗に食べるのです。その様子を部屋の中からカーテン越しにそーっと観察するのが日課になりました。

2匹のメジロが同時に餌を食べることはないのね、と大発見。どちらかが食べている時はどちらかが見張り番をしていて、あうんの呼吸でシュッと入れ替わるのです。「番い」ってこういう意味だったのかと驚いたり、人間もかくあるべしと思ったり。

年を重ねると何でもわかっているようなつもりになってしまいがちですが、知らないことってたくさんあるのですよ。もっともっといろいろなことを知りたいと思う私は、好奇心が旺盛なのでしょう。