自宅リビングには、ムツゴロウさんが書いた絵を飾っています。動物への愛情があふれて(写真提供◎青木さん 以下すべて)

 

ムツゴロウさんこと畑正憲さんがお亡くなりになりました。現在、保護犬保護猫活動をしている青木さやかさんも、動物に興味を持ったきっかけはムツゴロウさんだったと言います。初めてムツゴロウさんを北海道に訪ねた日のことを思い出しつつ、追悼の意を表し、綴っていただきました。

前回 青木さやか「今日で50歳。鼻血を出した苦い誕生日会も。〈3月に産むからだ〉と祖父に叱られていた母を思い出す。そろそろ〈自信のなさ〉を手放そう」はこちら

保護活動を続けて

ムツゴロウさんの訃報をテレビで知った。

コロナ前、無謀にもアポイントをとって、弟子入りしたいとお尋ねした時のことを思いだしている。犬と猫の保護活動を続けているが、いつかまた、ムツゴロウさんに活動のことをご報告できるような気がしていた。いつまでもお元気でいてくださると勝手に思っていたので、それが叶わなくなって悲しい。

2019年、「犬と猫とわたし達の人生の楽しみ方」という団体を立ち上げた。犬と猫を家族に迎えるかけがえのない幸せ、殺処分や虐待があるという現実、生き物の命は平等だという当たり前のことを、子どもたちに伝えていきたいと思う。

さぞかし動物が好きなのだろう、と思われるだろうが、そんなことはない。麻雀の方が好きだ。

そんなわたしだが、縁があり、静岡県富士宮市にある保護団体「NPO法人TWFの会」でお手伝いをはじめ、乗りかかった船だと現在も活動を続けている。

ある時思った。

「ムツゴロウさんになりたい!」