私は自分に胸を張っていたい
相手が誰だとしても、始まりがいつだとしても、想像以上な障害物レースのスタートを切るようなもの。
私が歩き出した道は、私が弱くなれる道です。
私が選んだ道は、私をゆるし、褒めてくれる道です。
この道の先は自分でもわかりません。はじめて歩く道だから。それでもいいと思えたことが、とても貴重で、ただありがたいのです。生半可な気持ちじゃ踏み出せない一歩を悔やまぬように、私は自分に胸を張っていたいのです。
泣けたから。笑えたから。願えたから。
まだ生きる今の命があるうちは、女としての欲も埋めながら進みたがることも、どうかゆるしてほしいと思っています。
※本稿は、『だいじょうぶじゃなくてもだいじょうぶ』(著:西山茉希/大和書房)の一部を再編集したものです。
『だいじょうぶじゃなくてもだいじょうぶ』(著:西山茉希/大和書房)
37歳、西山茉希の「今」を語った等身大初エッセイ。
事務所問題、出産・子育て、離婚、シングルマザーの恋愛など、体験や心情を赤裸々に、包み隠さず、自分の言葉で書き出しながら、仕事や人生への向き合い方、揺れ動く感情の扱い方、幸せの捉え方を語った1冊。
“今”に正解が見つからないなら不正解でもなく、迷子になってもそこにはきっと何かがあって、見つけるか見つけないかはその人次第。
紆余曲折ありながらも、強くしなやかに生きる「根っこ」にあるものとは――。