現在も「キャリア=東大」なのか
官僚の世界は、東大法学部卒の牙城と言われて久しい。戦前の高等文官試験(高文)の時代には、東大(東京帝大を含む)出身者が全体の6割超を占め、圧倒的な勢力を誇っていた。
今も一般国民が抱くイメージは「キャリア=東大」に近いものがあるはずだが、現在はどうなっているか。
総合職の合格者のうち、東大出身者は15年度に459人だったが、20年度は249人にまで減った。全体に占める割合は、26.6%から14.5%に下落した。
それにしても、東大卒、なかんずく最優秀の折り紙が付く東大法学部の卒業者は、どこを就職先に選んでいるのだろう。