14勝1敗というハイレベルでの十両での優勝決定戦
大横綱の大鵬の孫として期待されている前頭16枚目・王鵬は11勝4敗だった。12日目に勝ち越してインタビューされた時に、「相撲を取るのが楽しい」と言った。この日の正面解説の鶴竜親方が「もっと勝ちたいという気持ちでいってほしい。楽しいというのは違うのではないか」と話していた。今場所休場している前頭2枚目・遠藤は、インタビューでは淡々として闘志のある表情や発言はしない。かなり前だがアナウンサーが対戦相手を刺激しないようにしているのだと言っていた。王鵬もそうなら嬉しい。
十両では、武隈部屋(師匠は元大関・豪栄道)の十両筆頭・豪ノ山と宮城野部屋(師匠は元横綱・白鵬)の十両8枚目・落合の優勝決定戦があった。14勝1敗というハイレベルでの十両での優勝決定戦は過去になかったと放送されていた。期待の落合が優勝して、宮城野親方は大喜びするだろうと想像していたら、なんと豪ノ山が凄い勢いで一方的に落合を押し出した。優勝と新入幕が確定となり、武隈親方の大喜びに変わった。
千秋楽で見ものというか聞きものは、来場所の番付予想についてのアナウンサーと解説者の攻防。今場所解説を休場している北の富士さんもこれには困っていた。今場所は、実況の大坂敏久アナウンサーが正面解説の芝田山親方(元横綱・大乃国)に予想を次々と聞いた。芝田山親方は、日本相撲協会の協会員として軽々しく予想できない立場にある。向正面の舞の海さんは、自由な発想で予想するので、芝田山親方はそれをかわすのにも苦労していた。
しかし、芝田山親方は名古屋場所を、「気温も土俵もあつくなる可能性がある」と語っていた。
とりあえず来場所は、脱水には気をつけようと思った。