文字には感情の乱れがハッキリと現れる

石崎 先生も3行日記を実践なさっておられるそうですね。

小林 学生時代からずっと続けています。イギリスに留学していたときに、いつも冷静な教授が手帳に3行日記をつけていることを知って、真似してみたというのが原点です。

小林先生「イギリスに留学していたときに、いつも冷静な教授が手帳に3行日記をつけていることを知って、真似してみたというのが原点です」(写真提供:Photo AC)

慣れない土地で、勉強もハードだし、ストレスフルだったのですが、「明日の目標」を書き込むころにはトキメキを感じるようになりました。当時は、自律神経を整える方法だという認識はなかったのですが、画期的な意欲回復法だと思いました。

石崎 日記をつけていると、日によって文字が違うと気づくことがあるのではありませんか?

小林 たしかに、文字には感情の乱れが表れますね。理不尽なことがあった日は、心がザワザワしているわけです。すると文字も乱れてしまう。私は万年筆にインクをつけて書くのが習慣ですが、一連の作業をしながら書いているうちに、心が落ち着きを取り戻すのを感じます。