国連が設立した「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)」が毎年発表する「世界幸福度ランキング」。2023年、日本は総合点で世界47位と発表されました。先進国では下位の部類に入る日本。そのようななか「こんな閉塞した時代にこそ『わがまま』が大事になるのです」と話すのは、医師で作家の鎌田實先生。鎌田先生いわく「他人と比べて『人並み』を追求すると、過去を悔やむことが多くなる」そうで――。
どうしたら自分は自由になれるのか
絶えず「どうしたら自分は自由になれるのか」を考え、その目標を実現するための意思を持ち続けること、それが「自分の芯」を確立することにつながります。
「生きづらさ」を感じる人へのアドバイスとしては、仕事やコミュニティのなかの人間関係がその原因だったとしたら、思い切って転職したり、コミュニティから脱却すること。
意に染まない仕事や活動のために時間を費やすと、どんどん精神が消耗していきます。無理をして我慢し続けず、環境を変えるほうが生きづらさを解消できそうです。
でも現実には、嫌だと思う仕事や会社を辞められない人が大多数です。会社を辞めてしまったら生活に困るし、次に安定した仕事が見つかるかわからない……不安です。
でも、本当にそうなのでしょうか?