和田先生「ご自身が楽しめる遊びや趣味を見つけてほしい」(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
「人生100年時代」と言われる現代において、60代は人生を折り返したばかり。にもかかわらず、60歳を過ぎると、人生に鬱々とした感情を抱く人が多いようです。そのようななか「60代は人生を一番アクティブに楽しめる年代」と語るのは、東京大学医学部を卒業し、現在は精神科医として活躍している和田秀樹先生。和田先生いわく「年をとってもご自身が楽しめる遊びや趣味を見つけることが大切」だそうで――。

趣味や遊びで認知症を遠ざける

60代からは老化を防ぐために、脳に刺激を与えることが大切です。そして、「趣味」や「遊び」は脳に刺激を与えるのになくてはならない存在です。

「これまで仕事一筋だったから、遊ぶのは苦手だ」「いままで忙しくて、趣味がほとんどない」という人は、ご自身が楽しめる遊びや趣味を見つけてほしいと思います。

なぜ、脳に刺激を与えることが大切なのか。

それには、脳の「前頭葉」という部位が大きく関わってきます。