バリアフリーコンサートを通して気付いたこと

2004年頃から、障がいを持たれている方向けのバリアフリー・バレエコンサートを都内の様々な会場で開くようになりました。ここでは踊りとトークに加え、舞台を降りてお客さんと交流もします。

目が見えない方、耳が聞こえない方、体を動かせない方などお客さんは様々。

『平和と美の使者として 森下洋子自伝』(著:森下洋子/中央公論新社)

私たちは語りかけ、客席に降りて、衣装を触っていただいたり、音楽をかけて一緒に踊りを体験していただいたりして、バレエの世界の素晴らしさを伝えます。

中には積極的に話しかけてくださる方もいました。その時気付いたのは、どなたも前を向いて進もうとし、生きていることに感謝の思いを持っていらっしゃることです。