本郷和人　秀吉と明の講和交渉が決裂した本当の理由とは？　家康は大事な休戦交渉を「まる投げ」していた？　名護屋城博物館がつきとめた＜朝鮮出兵の真実＞『どうする家康』

休戦交渉を「まる投げ」した家康

さらに驚いたのは、秀吉の尻ぬぐいをした徳川家康の姿勢です。

名護屋城跡の天守台跡。佐賀県唐津市（写真提供：Photo AC）

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家康は休戦交渉を対馬の宗義智に任せています。

その様子はまるで「まる投げ」。「細かいことは言わない。こちらから口は出さんから、ともかく戦を終わらせよ」という感じ。

実際に義智は国書の改竄にまで手を染めて、日本と朝鮮、双方に良い話を持っていくことで終戦にこぎ着けています。

こうした家康の態度はどう評価すべきか。