(写真はイメージ。写真提供:photoAC)
世間から「大丈夫?」と思われがちな生涯独身、フリーランス、40代の小林久乃さんが綴る“雑”で“脱力”系のゆるーいエッセイ。「人生、少しでもサボりたい」と常々考える小林さんの体験談の数々は、読んでいるうちに心も気持ちも軽くなるかもしれません。第20回は「生理中のおばさん、ダウンして良し」です。。

10代と40代の生理は違う

某日、某飲み会の前日。何となく予想はあったけど、ややペースが乱れてきた生理がやってきた。

(あ〜。来ちゃったか……)

カレンダーを見ながら落胆。飲み会はラジオ局と出版社による小規模のビジネス飲み会で、主催者は私だ。参加者の数名は全員男性。それなりに忙しい人たちのスケジュールを調整したので、前日に自分の体調を理由に中止するのも言いづらい。結局、生理中だけは少量にしている酒を飲んで、翌日はぐったりしていた。

昨今、女性の生理をもっと重んじるべきだという風潮がある。10代から生理の重さに苦労してきたので、私もその意見には同意しているはず。なのにいざ自分がその状況に立ったら、自分が生理であるとは言えなかった。仕事に影響があるかもしれないと思うと、つい弱気になってしまった。下請けの身分とはこういう時に辛いと思う。

(私が20代だったら、平気のへっちゃらで飲み会も参加したんだろうな……)

45歳を超えてから生理の症状(腰痛、食欲増進、気分のアップダウン、だるさなど)を超えるのがキツくなってきた。そりゃそうだ。生理は1カ月に一回、子宮内膜が血液とともに体外へ排出されること……というシステムは変わらないのに、10代と40代では構える体力が違うのだから。