気分はやす子

つい最近のことだが、PMSの症状が感じられた時には後ろめたさを無視して、休憩することにしている。私は個人事業主なので会社員のように監視役もいないし、全ての責任は否が応でも自分に回ってくる。数年前まで生理に向けられていた一般論と同じく、病気でもないのに休むことに違和感と、不安を感じていた。

が、骨の髄まで図々しくなっていく、おばさん風味が勝った。

(こんな時に動いても、いい仕事はできるわけがない。仕方ないじゃん、具合が悪いんだから)

そう自分に言い聞かせながら、昼寝用のタオルケットを引っ張り出して、ソファへ横になる。もちろんこれは在宅時だけであって、現場にいるとそういうわけにもいかない。ただ不思議なもので、取材、撮影現場、打ち合わせなどで外出していると気が張っているのか、症状はどこかに引っ込んでいる。で、一人になるとどっと押し寄せてくるPMSの波。

そんなPMSの症状も受け止め方を変えてみた。

「はい〜、腰痛、きた〜」

と、芸人のやす子のように明るく迎えるようにしてみた。症状を楽しむことなんて閉経するまでできない。それでも「来たよ……」と言って、冒頭の私のように落ち込むよりもよっぽどいい。この「はい〜」案が、意外と良い効果を呼んでいる。ありがとう、やす子。

この文章を読んで思い当たる節のあった、XX勢のみなさん。体調に不振を感じたら、堂々と休みませんか。あとは医師と相談しながら、ピルやミレーナといったシステムを利用して、子宮を休める。そして1ヶ月にほんの2週間程度しかない、フレキシブルに活動できる期間をもっと楽しみましょう。

(写真はイメージ。写真提供:photoAC)