NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」理事長の樋口恵子さん
(撮影:婦人公論.jp編集部)
NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」理事長の樋口恵子さんによる『婦人公論』の新連載「老いの実況中継」。91歳、徒然なるままに「今」を綴ります。第15回は、【善意の活動にエールを】です。(構成=篠藤ゆり イラスト=マツモトヨーコ)

若い人と思いを共有できた全国大会in大阪

ヨタヘロが進み、なにかと不自由が多い今日この頃。それでも昨年は頑張って、10月に私が理事長を務める「高齢社会をよくする女性の会」の第42回全国大会に出席しました。

全国大会は、地方の支部が「来年は私たちがやりま〜す」と手を挙げてくれることで、開催が可能になります。2023年は「高齢社会をよくする女性の会・大阪」の30周年イベントとして、大阪の皆さんが1年かけて準備してくださいました。ですから大げさではなく、這ってでも行かねばという思いで、その日に向けて体調を整えていたのです。

この歳での遠出はけっこう大変ですが、水戸黄門と行動を共にする助さん格さんよろしく、頼りになる助手が2人付き添ってくれます。おかげで無事、新幹線とタクシーを乗り継ぎ会場の大阪経済大学に到着。

オープニングでは大学生による吹奏楽の演奏に合わせて、樋口恵子作詞の替え歌「手のひらを太陽に」をみんなで大合唱しました。