「長芋と豚肉の梅酒蒸し」
栄養士でありフードコーディネーターでもある藤岡操さんが「食堂のおかみ」になりきって提案するレシピ連載。大胆にも、この店のお品書きは「酒蒸し」1本!といっても、具材がや調味料が変われば趣も変わる魔法のレシピ。蒸し器がなくても、フライパンと日本酒や料理酒さえあれば誰でもできるメニューの数々。第41回は「長芋と豚肉の梅酒蒸し」です。

本日のメニュー
「長芋と豚肉の梅酒蒸し」

長く感じた5月。
GWで気持ちが緩んだり、暑い日、肌寒い日がめまぐるしくやってきたり。
後半になりじっとりと湿気が増えてくると、気持ちがどんよりしてきたり。

スッキリしたい~! ココロとカラダの叫び声が聞こえてきます。
そんなときはいつも酸っぱいものを食べたくなります。

酢のものもいいけれど、曇り空で少し肌寒いので、梅干しを使った酒蒸しを作ることにしました。

「梅はその日の難のがれ」。
「朝、梅干しを食べるとその日は災いを免れる」という意味で、
厄除けや薬のような力があると考えられていたようです。

実際、梅干しに含まれるクエン酸には疲労回復や殺菌、食欲増進効果があります。
また、アルカリ性食品の梅干しは、疲れて酸性に偏ったカラダを中和してくれます。
梅に含まれる梅リグナンというポリフェノールには抗酸化作用があり、血液をサラサラにしてくれる。
しかも、梅干しを加熱すると血液サラサラパワーがアップし、脂肪燃焼効果も得られる……。

今の私が欲している効果がてんこ盛り! 
本日は、梅干しと野菜室にあった長芋を使った、ご自愛酒蒸しです。