(写真提供:Photo AC)
これまで10万人の脳を診断してきた脳神経外科医・奥村歩先生は、近年の診察を通して「30代~50代のビジネスパーソンの脳があまりにも疲れ切ってしまっている」ことを強く実感しているそうです。「しっかり休んだはずなのに疲れが残っている」「なぜか頭が働かず、仕事に集中できない」といったことがあれば、それは脳が疲れているのかもしれません。そこで今回は、奥村先生が脳疲労を解消するノウハウや知識をまとめた著書『10万人の脳を診てきた脳神経外科医が教える 脳を休めて整える習慣』から、一部を抜粋してお届けします。

日本人はもともと「疲れやすい遺伝子」を持っている!?

驚くべきことに、近年の研究によって、日本人は遺伝子レベルで他の国の人たちよりも疲れやすい特徴を持っていることがわかってきたのです。

この日本人特有の疲れやすさには、「セロトニン」が大きく関係しています。

セロトニンとは、脳の司令塔である前頭葉の働きをスムーズに保つ非常に重要な脳内物質ですが、ここで知っていただきたいのは、セロトニンは脳にとって限られた貴重な資源だということ。

だからこそ脳には、使用後のセロトニンをしっかり回収し、もう一度使えるようにする“リサイクルシステム”が備わっています。これを「セロトニントランスポーター遺伝子」と言います。