「指が痛くて包丁を持てない」「朝、指がこわばって動かしにくい」…こんな経験のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。神戸百年記念病院手外科センター長兼整形外科部長であり、手外科専門医の三戸一晃先生は「手指のトラブルをそのままにして酷使すると、腫れや変形、慢性的な痛みにつながり、日常生活に大きな支障をきたすことがあります」と語ります。そこで今回は三戸先生の著書『自力でできるヘバーデン結節のリセット法』より一部を抜粋してお届けします。
手指は「てゆび」? それとも「しゅし」?
「てゆびをよく消毒しましょう」
テレビのニュースや情報番組を見ていると、よくこんな言葉が聞こえてきます。コロナ禍では、とくに顕著でした。アナウンサーやキャスターのみなさんが、毎日呪文のように口にしていました。
ここで使われる「てゆび」とは、もちろん「手指」のこと。おそらく、これにはなんの違和感もないでしょう。
では、「手指消毒」の読み方を尋ねられたら、みなさんはどう答えるでしょうか。
「てゆびしょうどく」派も一定数いるかもしれませんが、大半は「しゅししょうどく」と読むはずです。複数の漢字が続く熟語の場合、音読みで統一することが多いですからね。
ここでみなさんは思うでしょう。
手指は「てゆび」なのか? それとも「しゅし」なのか?
結論をいうと、「どちらでもOK」です。
「てゆび」のほうが読みやすいのなら「てゆび」。「しゅし」が体にしみついているのなら「しゅし」。好きなほうを使ってください。
意図的に使い分ける必要はありません。
ただし、医療用語として使われる際は「しゅし」です。 患者さんが「てゆび」と言って、それを訂正することはありませんが、私自身はもちろん「しゅし」を使用しています。