(写真提供:Photo AC)
人生の後半に入ると「これからどう生きたらいいのか…」「終活を始めなければ…」と悩む方も多いのではないでしょうか。しかし「終活よりも先に、人間関係やお金、感情などの<身辺整理>をするべき」と語るのは、医師として多くの患者を診てきた鎌田實先生です。今回は、そんな鎌田先生の著書『身辺整理』から一部を抜粋し、最後に「いい人生だった」と思うために今やっておくべきことをお届けします。

「やらないことリスト」をつくる

最近僕は、「やらないことリスト」を意識して暮らしています。

これは、やる気を失わせるためのものではありません。

むしろ、これからも続けたいことをはっきりさせるためのリストです。

例えば、無理に人と同居しないこと。

シェアハウスなんかに誘われても、絶対に行かない。

友人がシェアハウスに入ったら、たまに遊びに行くぐらいがいい。誘われても、そこにいっしょに住んだりしないこと。

ソロ立ちのほうが大事だと思っています。

2026年の年賀状に、大学時代の親友が「会えるうちに会っておこうか」と一言、自筆で書いていました。

親友でもこのぐらいの感覚でいいんだ、このぐらいの距離感がいいなあ、と思いました。

会えれば会う。

78歳になると、毎年会わなくては、なんて思わなくてもいいんだと。

「やらないことリスト」の中に、「毎年会うこと」というのを加えました。

<『身辺整理』より>

夫婦であっても、必要以上に依存しないこと。

食器や食品をむやみに増やさないこと。

技術や便利さに振り回されないこと。

惰性で続けてきた家事や習慣を見直すこと。

SNSをだらだらと見続けない。

15分経ったら、次の違うことを始めること。

いつも同じメンバーでの飲み会は、たまには断る。

あえて、ふだん食事や飲み会をしないメンバーと時間を共有する。

断りにくいからといって、しぶしぶ誘いに乗ったりしない。