101歳の長寿を全うした生活評論家、吉沢久子さんが日々の生活 のなかで見つけた「幸せに生きる方法」「暮らしのアイデア」「 簡単に作れるおいしい料理」は今の時代を生きる上でもヒントがい っぱい。エッセイ集『100歳の100の知恵』(中央公論新社) から吉沢さんの極意を1つずつ紹介します。
<100歳の100の知恵 60>
『おかわり必至、牡蠣ごはん』
最近はきれいに下処理をした牡蠣もあるようですが、おいしく仕上げるのは、大根おろしを使った下処理がおすすめ。
ボウルに牡蠣と大根おろしを入れ、全体になじむよう、やさしく混ぜます。
こうすると牡蠣の汚れが落ちるだけではなく、生臭さも消えます。大根おろしが灰色になってきたら牡蠣を取りだし、細い流水でそっと洗います。
下処理が終わった牡蠣は、酒と醤油でさっと煎り煮にし、汁をこして、ごはんを炊くときに汁を一緒に入れます。
好みで醤油を少し足して。炊き上がる直前に牡蠣を入れて、薬味と一番ダシをたっぷりかけていただきます。
おいしいので、私はつい、2、3杯食べてしまいます。