白だしと梅干しのうまみ染み染み
こんにゃくを最初にしっかりと空炒りするのは、臭み消しのため。
こんにゃくがチリチリと音を立て、表面がところどころガサッとするくらいに空炒りすると、臭みが気にならなくなり、さらにガサッとしたところの味染みがよくなります。
白だしと梅干しはそれはもう相性抜群。
じっくり蒸して、しっかり熱々、うまみ染み染みにしていきます。
梅と酒の香りがする蒸気をボーッと眺めてしまいました。
ほんの10分のことですが、癒やされました。
見た目は、まあ地味です。
でも、美味しいんですよ、これが。
何かに似てると思ったら、あれです、あの即席の梅干し茶漬け。
まずはお昼にできたての熱々を。
ちょっと物足りないなと思ったおうどんと一緒に。
残りは夜に温め直して、お酒と一緒に、ごはんと一緒に。
疲れたときに染みる味です。
『ごはんに化ける ズルイおつまみ』
(著:藤岡操/EDITORS)発売中!
コロナ禍のいま、自宅で楽しむおつまみの本が人気です。
私は飲むけれどパートナーは飲まないというケースや、お酒を嗜む夫婦のほかに子どもがいるケースも少なくはありません。
そこで、ワインのおつまみだけど、ちょっとしたアレンジで晩御飯のおかずにもなる! 1品つくれば家族みんなで楽しめるそんなレシピを集めました。
難しいことも面倒なこともなし。身近な食材と調味料の組み合わせだけで、楽しみはうんと広がります。どこで売っているのか分からないおしゃれ過ぎる食材も使用していません。食材も、料理の工程も少ないものばかりです。
揚げ物を食べたいけれど衣の準備が面倒……ならば、春巻きの皮を使ってパリッと焼こう!
冷蔵庫に肉も魚もない……ならば、ゆで卵と粉チーズでご馳走にしちゃおう!
和風の煮物とワインを合わせたい……ならばオリーブオイルと黒コショウをかけるだけで相性抜群に!
そんな気楽な発想で、ワインと一緒の晩ごはんを自由にのびのび楽しみませんか?
版型はコロンとした正方形に近い可愛いかたち。簡単な工程なので、本と睨めっこする必要はありません。いつまでも手元に置いておきたい、パラパラ眺めるだけで楽しくなれるそんなレシピ本です。