テレビでも人気の谷本道哉先生。先生いわく「少々のコツを加えれば、普段の『歩く』がエクササイズに激変する」そうで――
日本生活習慣病予防協会の発表によれば、いわゆる肥満に該当する人は男性 の33.0%、女性 22.3%(2020年12月発表)に。健康管理維持を考えれば、肥満対策はもはや日本人全員の課題とも言えそうです。一方、テレビでも人気の谷本道哉先生は70歳まで働けるカラダを維持することを目標に掲げ、各種の運動や体操を提唱してきました。その先生いわく、少々のコツを加えれば、普段の「歩く」もエクササイズになるそうで――

歩けばそこがジムに!

日常生活の中で最もエネルギー消費の大きい活動は「歩くこと」です。

普段の歩きをキビキビ行う、歩いていける距離ならば車や電車などを使わずになるべく歩く、といったことを心がけるだけでもずいぶん違うものです。

つまり、普段の移動をエクササイズと考えてしっかり歩けば、すべての道があなたにとってのプライベートジムになるともいえますね。

特別な運動以外の1日の身体活動量はおおよそ「歩数」に反映されます。そして1日の歩数は、歩数計をつけることで把握することができます。いまはスマートフォンのアプリなどでも気軽に計測できるようになりました。

そこで皆さんにはぜひ歩数計をつけ、「自分の日常の活動量」を把握していただきたいと思います。

目標は身体活動基準で示す23メッツ・時/週に相当する、「8000歩から10000歩」。自分の活動量がこの目標値に比べてどのくらいなのか、まずは知りましょう。

歩数計をつけて数字を見ると「さらに歩数を増やそう」などという気持ちもわいてくるもの。歩数計をつけ、よく歩くことを意識して生活するだけで、1日の歩数が平均で2000歩ほども増えたという研究報告もあります。