ユーモラスな石像

「強い集合的無意識」と「今を生きる」を呼び覚ますトレーニング

またシャービンの話に戻りますが、彼と話している中で「アーバン シャーマニズム」と言う考え方を教えてもらいました。
昔、人は否が応でも自然と向き合って暮らす必要があり、その中で世界の各地で自然と共存するためのシャーマニズムが生まれました。しかし現代ではネットがあり、スマホがあり、古の時代とは全く様相が違います。古のシャーマニズムは効力がありません。我々が都会で生きている中では、鳥の囀りや虫の声も無いような中で自然音にハイパーソニックエフェクトの効果を期待することもできません。もちろん、薬草を自分たちで摘むことも難しいです。

少し前になりますが「西の魔女が死んだ」という梨木香歩さんのベストセラーの映画化の折に、その映画の主題歌を手嶌葵さんで制作させて頂きました。この映画は引きこもりになった中学生の主人公が、魔女と名乗る自分のおばあちゃんと暮らしながら魔女修行をする話です。その魔女修行とは、規則正しい生活であったり、自分が摘んだ果物からジャムを作る事だったり、ラベンダーの木の上にシーツを干すことでその香を移す事であったり…。つまり自然との触れ合いを魔女修行として教えられるのです。シャーマニズムの原点とはそういう事だと思うのですが、現在の都会ではそれをなかなか実践できません。

さて、そこで私が考える「強い集合的無意識」と「今を生きる」を呼び覚ますトレーニングは2つ。
一つはやはり自然の中に身を置くと言うこと。都会に住んでいてそれが難しいと感じる方も多いと思うのですが、多分、みなさんのお近くの神社やお寺には素晴らしい森があるのでは無いでしょうか?
寺社の役割の一つは、森という自然環境の提供なのかなと思ったりします。その森の中を散歩するだけでも前述の「ハイパー ソニック エフェクト」の効果を体感することが出来るはずです。そしてさらに、自然との一体感、共生感を感じることが出来れば「自然と共に全てが助け合って生きている」と言う良い意味での「強い集合的無意識」を実感出来るようになるのではと思います。

そして、もう一つは、中今を意識する瞑想、つまり、マインドフルネス瞑想です。ただし、一般的に言われている呼吸を意識してその数を数えるマインドフルネスから一歩進めて、常に「今」を意識する瞑想をしてみてはいかがでしょうか。それは「呼吸をしている自分という存在が今、確かに生きていると言うことを意識する」このような瞑想意識を20分ほど続けてみると、マインドフルネスの効果であるストレスの軽減、集中力のアップ、睡眠の質の向上が期待できます。これらの効果の他に「過去のことを後悔しても仕方がない。未来の不安はどうにもならない。今を生きることに集中する」ことで、先ほどの論文にもあった幸福感が得られると思うのです。

そこで今回は「中今を意識するマインドフルネス瞑想」の動画コンテンツをYouTubeにアップいたします。
リンクを掲載させて頂きますので是非ご活用ください。

前回「エンヤにU2、リバーダンス、ガリヴァー旅行記、ラピュタのもとになった物語も…アイルランドの魅力とは」はこちら


 

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